金属3Dプリンター基礎知識

金属粉末材料により変わる積層ピッチ

金属3Dプリンターでは金属粉末材料により積層ピッチが異なります。

積層ピッチというのは、一層一層の積層厚みの事を指します。

メーカーによっても多少変わりますが、マルエージング鋼ですと一層0.04~0.05mmが一般的です。チタン64だと0.03mm、インコネルで0.04mm、SUS316Lだと0.02mmになります。

レーザーの出力が同じであれば、単純に積層ピッチが細かくなればなるほど造形時間がかかることになります。

そして残念なことに販売価格まで高くなります。(金属粉末を撒く時間がかなり無駄になる)

この積層ピッチの違いは金属の融点や濡れ性によって変わります。

ですから造形スピードを上げたいからと、単純に変更するのは非常に危険です。

もし、なんらかの理由で積層ピッチを変更する際は同時にレーザーの出力と速度なども変更する必要がありますし、一度造形した後に密度検査と引っ張り強度検査などを実施し、確認することが望ましいです。

実際必要エネルギーを合わせこんでも造形の結果は様々ですので、机上計算通りにはいきません。

弊社でもレーザーのパラメーター(レシピ)を触ることがありますが、触ったことにより造形がうまくできなかったり、崩れたり・・歪んだり・・

そして様々な現象が確認できますので、その現象を実験ノートのように記入しておかなければノウハウの蓄積にはなりません。

積層ピッチを変えるという事は、すべてのパラメータのバランスを調整することになるのでお勧めはいたしません。

たった1つのパラメーターが命取りになる可能性があるので、パラメーター開発をする際はデフォルトパラメーターをしっかりメモしてテストを実施する必要がありますのでご参考までに!

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