先日、3Dものづくり普及促進会の5周年記念イベントでセミナーが開催されました。
弊社も2名で参加させていただき、メンバーの皆様とそしてご来客の方々と意見交換などをさせていただきましたが、日本に於ける金属3Dプリンター技術の普及はやはり相当遅れているようです。
一方で、アメリカ、中国では普及の速度が年20%のアップということで、新たなものづくりの枠組みがスタートしています。
今はまだ、皆さんも感じていないかもしれませんが、後5年後、10年後には間違いなく金属3Dプリンターを使ったものづくりが台頭してくるだろうと予想できます。
その時・・重い腰をようやく上げても技術にはついていけないことも予想できます。
なのに・・・なぜ??日本では金属3Dプリンター技術を普及させたがらないのでしょうね????
理由は2つほど上げられています。
一つは日本の金属加工の技術力の高さ。そしてもう一つは「責任」です。
技術力の高さに関しては賛否両論あるかと思いますが、技術の継承ができない時代に突入したことも頭に入れておかなければなりません。技術にこだわるあまり・・新技術を受け入れないのも日本の悪いところなのかもしれませんね。
もう一つの「責任」についてですが。。。これは非常に難しい問題です。
私たちが実際に現場で体験している事例をあげてみます。
金属3Dプリンター技術を応用した金型を売り込みに行きます。担当者様に会い技術の説明をします。
技術的には非常に理解していただき、これは注文をいただけるかな〜と思っていると上司の方々が後から合流。
また一通り説明をしてみると・・・「もし 何かあったら誰が責任取るんだ?」というお話をされます。
今までの技術でうまくいっているものを、わざわざ変えて苦労することはないでしょ・・・ってことなんです。
波風を立てずに定年を迎えることを望んでいらっしょるようです。
この体験は1社2社ではございません。あらゆる地域、分野、企業様で体験してきました。
立場が変われば、私も同じことを言うのかもしれません。 日本人の悪い癖なんでしょうかね??
某アメリカの企業の方に「日本はなぜ金属3Dプリンターを使わないんですかね?」って聞いてみたところ・・「日本はリスクを犯すことが嫌いなんだ」と回答されました。
確かに・・・・・そうですね。
先日開催されたセミナーのメンバーでも話しました。
10年先に中国やアメリカにものづくりを取られたら・・あの時頑張れなかった私たちは後悔するでしょうね・・と
だから頑張りましょう!!!
少し寂しくもあり、悲しくもある決起とはなりましたが、これが現実なので逃げるわけにもいかないと思った次第です。
ガラケーに力を入れすぎて、スマートフォンに出遅れた日本。。。
同じ現象が今後あらゆる分野で起こってきます。その時ではもう遅いんですよね。