金属専門3Dプリンター受託造形サービス

金属3Dプリンター受託造形サービスを初めて早くも6年が経過致しました。1台から始まり今では4台に増え取引会社も毎月増え続けています。

何よりもノウハウを積み重ねてきたこの6年。失敗も多くありました。お客様に怒られました・・・しかし、色々な造形品と失敗から信頼される金属3Dプリンター受託造形サービスになりました。 “金属専門3Dプリンター受託造形サービス” の続きを読む

様々な失敗があってこそ金属3Dプリンターのノウハウが溜まる

誤解をされている方が多いのですが、金属3Dプリンターを購入すればすぐにみんなが同じものを造形できる訳ではありません。

失敗を繰り返し繰り返し、その造形品を安全に奇麗に早く作る事が可能になります。

例えば・・・造形姿勢1つとっても精度が変わったり、時間が変わったりしますし、もちろんその後工程にも大きく影響します。 “様々な失敗があってこそ金属3Dプリンターのノウハウが溜まる” の続きを読む

試行錯誤で金属3Dプリンター技術の基礎

3Dプリンターのイメージは、3D図面があればあとはスタートボタンを押すだけのイメージが非常に強いですが、実は毎日が試行錯誤の繰り返しです。

毎日違う形状を造形していますので、試行錯誤のノウハウは急激に進化するものではありません。失敗して気づく事の方が多いのです。

金属3Dプリンター(粉末積層造形)は造形されている部分は造形が完了するまで見ることができません。粉の中に造形品が埋れて行くからです。

造形が完了して取り出してみたら・・・失敗・・なんてことも日常的に起こります。

造形品を取り出してみたら写真のようにヒビが入っていたり、崩れていたり・・・ということがあります。

長い時間造形をして、高価な材料をたくさん使ってこの結果は正直ショックです。

まずは、この現象がどうして起きているのかを考えなければなりません。現象を目で確認できていないのであくまでも推測からのスタートです。

金属粉末なのか・・レーザーなのか・・面積なのか・・サポート材なのか・・それとも湿度か

色々な要因を潰しながら、再造形をします。が・・お客様の納期はもう決まっているので急いで対策をする必要があるのです。

これらの失敗と成功を繰り返し、ようやく積み上げることができるノウハウが金属3Dプリンターの基礎と言えます。

基礎ができたということは・・次は進化をしなければなりません。

サポート材は取りやすく、熱は逃がしやすく・・金属粉末の管理方法は・・・レーザーの管理は・・などなど

その進化という工程はまだ弊社でも始まったばかりです。

精度よく・・失敗なく・・早く・・安く造形品を提供できる仕組みを毎日積み上げていく必要があります。

金属3Dプリンターの失敗事例

3Dプリンターのイメージは「ボタン押せばあとは勝手に・・・」というように思う方が殆どだと思います。

実は・・弊社で使用する金属3Dプリンターも、そしてその他の金属3Dプリンターでも実際には造形途中で停止します。

出来れば停止して欲しくないのですが・・それはまだ叶わない夢でして何らかのトラブルで停まります。

金属3Dプリンターの停止要因としてあげられるのは

  1. 造形品の膨張(歪み)
  2. 造形品の角部のめくれ
  3. ヒュームのひっかかり
  4. 酸素濃度上昇(センサーの破損)
  5. 地震

などがあげられます。

上位3っの停止が一番多いのですが・・先日は地震で停止していました。(震度3)

様々な要因で停止する金属3Dプリンターですが、停止したあとの処置が非常に大事になってきます。

セミナーや講演等では金属3Dプリンターの失敗事例を交えてお話をさせて頂いておりますが、停止してから早い復旧が望まれます。

その理由等はセミナー、講演に来て頂いた時にお話しさせて頂きますが一刻も早い復旧が必要です。つまり・・・人は常時いなければいけないという事なのです。

夜でも土日でも3Dプリンターは動き続けますので、トラブルで停止したことに気がつかなければ使用した材料も、時間も全て無駄になってしまう事があるのです。

金属3Dプリンターでは多くの失敗を重ねそこから学ばなければなりません。形状が変われば条件が全てが変わります。

たくさんの失敗から学ぶ・・これが金属3Dプリンターを使いこなす最大の近道なのかもしれません。

サポート材のノウハウ

金属3Dプリンターでの造形をする際のサポート材のノウハウというのはそのビューローの命とも言えます。

先日工場でオペレーターと話をしながら造形品を見ていたら、以前あまり奇麗に出来なかった形状がとても奇麗に出来ていたので思わずサポート材の付け方について聞いてみたところ・・思いもよらない答えが返ってきました。そもそも私が質問するのはおかしな話ですが・・オペレーター達の間では失敗から学んだ跡がしっかりと刻まれている事がわかりました。

サポート材の付け方については講演やセミナー等でもお話はさせて頂いておりますが、基本的な事です。それでもうまくいかない場合が殆どで毎日が勝負です。

サポート材はただ付ければ良い物ではありません。熱を逃がしたり、歪みを押さえ込んだり、支えたりと色々な役割があります。しかし、後に除去しなければならないのでたくさんは付けたくありません。

それらをどう考え、またどう除去させるかまで考えなくてはならないのです。

まずは造形品がいかに奇麗に仕上がるかを考えてみましょう。

造形途中では固められた金属が膨張する事があります。膨張すると金属粉末を敷き詰める工程で設備が停まってしまう事があります。一旦停止すると収縮が始まり奇麗に造形できない事があります。ということは・・停まらない工夫が必要なのです。サポート材を多く付けるとそれだけたくさんの面積の負荷を受け止めなくてはならない事があります。特に停止しそうな箇所というのが存在します。厚肉から薄肉へ変わっていく際などはかなりリスクが高いです。そこを止めない工夫が必要だと言う事です。

次に歪みを抑える工夫です。レーザーを熱源としている以上残留応力の発生は避けられませんが造形中にそれが発生してしまうと品質に大きく影響します。だからこそしっかりとしたサポート材を付けたいところです。この残留応力を強制的に抑え込むサポート材の付け方にはタダ単に付けるのでは無理がでてきます。色々な工夫をしなければこれを乗り切る事は出来ません。

残念ながら詳しいお話は出来ないのですが、サポート材のノウハウって・・本当にすごい!

年始から自社のサポート材のノウハウに関心させられてしまうという失態をしてしまいましたが・・

サイド3

今後の金属3Dプリンター講演日程

金属3Dプリンターへの関心がより高くなり、弊社のホームページのアクセス率も日々更新をしております。

そんな中、連動してたくさんの講演依頼を受けました。全国の皆様に金属積層造形での日々の活動や失敗談などをお話しさせて頂ける機会がある事は大変嬉しい事です。

少しでも正しい知識を身につけて頂き、今後のモノづくりのお役に立てればと思っております。

今後の講演日程は以下のようになっております。

2016年12月8日 北海道立総合研究機構 

2016年12月15日 機械工学会講演

2016年12月20日 栃木産業技術センター

2016年12月21日 日本情報技術センター

2017年1月19日 三重県工業研究所

2017年1月27日 山口県産業技術センター

2017年3月8日 化学工学会

上記講演に参加して頂けるかたはそれぞれの担当窓口にお問い合わせ下さい。

金属積層造形の本当の力を知るチャンスになるかと思います。お誘い合わせの上ご来場下さい。

新規設備(金属3Dプリンター)検討に入る

今年に入り造形が空く日がなくなってしまいテストやチャレンジが出来なくなってきております。

金属3Dプリンターはノウハウの塊ですので常に新しい造形方法にチャレンジしていかなくてはなりません。失敗も糧とできるようなチャレンジが出来なければこの設備を保有する意味がありません。

そこで状況を見ながらになりますが新規設備の検討に入っております。

偶然にも弊社保有の設備と同じ物が中古で出回っていたり、新規でも中々良い金属3Dプリンターも出てきたようなので春まで調査に入ろうと思います。

中古の金属3Dプリンターが出だすには少し早い気がしていましたがチャンスでもあります。しかし・・中古のリスクは結構大きな物になります。レーザーを交換する必要があるかもしれないですし、保守費用もかなりかかるそうです。安かったとしてもその辺りの費用をしっかり算出しておかないと結局新品価格と変わらなかったなんて事にもなりかねません。もし、皆様もそのような場合にあたりましたら注意をしてくださいね。

さて、最近SLM(販売元:愛知産業)がよく売れているようです。品質、使い勝手、価格、互換性などなどしっかり調査する必要が出てきました。また1000Wレーザーを搭載しているので、交換する場合の費用も聞いておかなければなりません。

今月中に愛知産業様にお邪魔させて頂き詳しい事を聞いてきます。

また、3D System社からも新しい機種が出てきました。真空造形とのことでチタンやアルミなどの造形に向いている設備だそうです。

これはまだ日本にはないのでベルギーまで見に行かなくてはなりません。

今後このような状態になっていくのは目に見えています。あたらしい機種がどんどんリリースされ古い設備はあっという間にお払い箱・・

設備産業です。

最新の設備を持っていなければ競争には勝っていけません。樹脂の時と同じように・・・

先日、岩手の講演のときにご一緒させて頂いたケイズデザインラボの原さんが、3Dプリンター事業をするのに「儲かりそうだから」「流行だから」なんていう簡単な気持ちで始める物じゃないと言っていました。事実、この1年でいくつの3Dプリンター屋さんがなくなったことやら・・・

本当にそうだと思います。

調査は大事ですし、ニーズもしっかりなければなりません。金属3Dプリンターはまだまだその域にいないこともわかっていますが樹脂と同じ運命を辿らないように技術開発や製品開発を地道にやらなければならない事業です。

そんなことも踏まえ、新規設備の検討を大急ぎで実施します。

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