宇宙産業にとって必須の技術、金属3Dプリンター

宇宙航空研究開発機構 JAXAでは「少量多品種生産が得意な金属3Dプリンタは、人工衛星などの宇宙機で使用する部品に適した製造方法であり、将来の宇宙産業にとって必須の技術となり得る。」と位置づけています。

しかし現状では、金属3Dプリンターで造形した部品がそのままロケットや人工衛星に使える訳ではありません。まだ課題は山積みだと理解しています。 “宇宙産業にとって必須の技術、金属3Dプリンター” の続きを読む

部品点数を減少させるには金属3Dプリンター技術が必要です

10年後の自動車産業の変化は誰もが自動化、EV車やPHEV車が占めて行くだろうと予測しています。

そんな複雑化する自動車に進化する一方労働者は減り、多様化するニーズに大量生産の需要は減少するとも言われていますし、そうなれば部品点数が増大するとも予測できます。

労働者が減り、部品点数が多くなれば海外労働者に頼らざるを得なくなるという現実に今の内に対処するには、部品の軽量化+組み立てやすいという設計思想を考えていかなければなりません。

どのようにしたら軽量化でき、部品点数を減らすことができるのか・・・・

そのヒントはGE アビエーションにあるのではないでしょうか??

GEの設計者はこう語っています。

「かつて設計エンジニアは、工場で実際に生産可能かどうかを自問自答しながら製品設計をしていました。 しかし、このような制約はアディティブの導入によって取り払われ、かつては実現不可能と思われていた形状でも実現できるようになりました。現在、私たちの関心は製品要求に対して、最適設計を実現することに移っています」

制約から解き放たれた設計者はまさにその発想力を自由に活用し、軽量化や部品点数の削減に大きく貢献しています。

先日のGEのセミナーでも855点の部品が12点になったと話していました。

日本ではまだスタートしたばかりで今後多くの課題が待ち受けていると考えていますが、これまでのヨーロッパと米国での成果は目を見張るものがあると思います。

金型産業や部品加工産業でもそろそろ金属3Dプリンター技術を考え受け入れる必要があるのではないかと・・日々皆様に情報発信している次第です。

熟練工は減少します。金型分野・・部品加工分野でも例外ではありません。

IOT化も含め日本のお家芸 金属加工を守って行くには金属3Dプリンターの技術が必ず必要になってきます!

 

金属3Dプリンターが航空宇宙産業を変えるって??

実用的な金属部品の量産技術

金属3Dプリンターの売上が急増している。だがこれは、航空宇宙産業における「付加製造」の急成長のはじまりにすぎないのかもしれない。

金属3Dプリンティングは数十年も前からある技術だが、ここへきて実用的な量産技術として注目され始めている。特に航空宇宙産業各社が長年開発してきた付加製造部品の量産に備え、金属部品を造形する3Dプリンターの売上が急増している。

引用元 https://newspicks.com/news/1525092/body/

記事にも少し紹介されているが、金属3Dプリンターはもう25年も前から研究が進んでいた。

最近になって量産用の金属3Dプリンターもリリースされ、その技術に注目を集めているが日本ではまだまだ冷ややかな印象です。

設備が高額ということと、ランニングコストの費用もすごい。また金属3Dプリンターを扱うにはノウハウも必要になってくる為誰でも簡単に・・という訳にはいかない。

しかし、この記事の言う「航空宇宙産業が変わる」という話が本当であれば少し嬉しい。みなさんが思ってるほど金属3Dプリンターが活用できる範囲は狭いが少しでもお手伝いが出来れば良いと思います。

軽量化にもコストにも貢献できるはずだ。しかし・・・問題は安全性。

本当の意味での貢献はこの重要項目が達成できてからですね。

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SLM金属3Dプリンターを徹底分析?

このところ勢いがある愛知産業様が販売する「SLM」の金属3Dプリンターが気になり早速品川まで見に行きました。

率直な意見からすると、「EOS」も「SLM」も大きな違いはありませんでした。むしろ共通点がたくさんあります。

例えばレーザーは全く同じもの。ベースプレート上に造形する事も、レイヤリングシステムも大きく変わりません。大きく異なるところは造形範囲が少し大きい事。そしてパラメーター設定が自由にできる事です。

あとはレーザーが複数搭載可能なので造形スピードが格段に上がります。が・・・もちろん3Dプリンターの価格も相当なものになります。2台買ったと思えば安いのですが。。

今回色々な情報を交換させて頂きましたが結論から言うと、「EOS」も「SLM」もその他のメーカーも金属3Dプリンターとしては大きく変わらないという事です。

一番重要なのは、それを使う私たちにあるという事です。どの3Dプリンターもレーザー焼結法を使っている以上熱が発生し残留応力になります。

どれだけ失敗をしてどんなノウハウを積み重ねるかがこの設備の一番の肝だということを「SLM」の設備を通じて再確認する事が出来ました。

しかし、金属3Dプリンターにはそれぞれコンセプトがある事も重要な事実です。何をしたいのか・・・どうしていきたいのかによって向き不向きがあるので、それらを見据えた上で設備の検討をして行くべきなのでしょう。

金属3Dプリンターは「EOS」が飛び抜けていい訳でもないし、「SLM」が飛び抜けているわけでもないという事がよ〜くわかりました。

しかし、日本とドイツの金属造形技術には格段の差があります。それはノウハウという目に見えない壁。積み重ねた年月のみが勝ち得る技術だと思いますし、それに向かう精神力がなければ続けて行けないと思う次第です。

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