鎖帷子を金属3Dプリンターで製作

6d82f7e7鎖帷子(くさりかたびら)は、鎧形式の防具の一種で帷子とは肌着として使われる麻製の単衣のことであり、鎖製の帷子の事を指します。時代劇なんかでもたまに見かけたりしますね。洋風に言えば「ロードザリング」にも帷子のようなモノを着た戦士が登場します。今も昔も鎖を1つ1つ人間の手でつないでいくんでしょうね。

だとすると・・そこには多大な人件費と時間がかかっているはずです。金属3Dプリンターでは人件費は殆ど使っていませんし、時間もかかりません。このような一体化構造も金属3Dプリンターならでは技術と言えます。

そんな鎖帷子を金属3Dプリンターで作ってみました。

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どちらかというとネガティブイメージの「金属3Dプリンター」ですが、考え方を変えてみればこんな事が出来てしまうのです。もちろん造形ルールに当てはめていますので、サポート材の付着もありません。と・・いうことは・・このまま金属3Dプリンターで出来上がっているという事なのです。組付け工数は「0」。ただひたすら金属3Dプリンターが終わるのを待つだけなのです。このような事例は既に欧米で盛んに使われています。いくつかの部品で構成されていたAssyものを1つの部品として作ってしまうのです。

組立工数が無くなり、納期も早くなりコストダウンできたという事例は数多く報告されています。今後このような金属3Dプリンターの使いかたが検討されていくとコストダウンが可能な形状や部品というのが多く出てくるのだと思いますが、まだ日本では弊社の努力も足りない事もあり、金属3Dプリンターの知名度も低い・・たくさんの方々に金属3Dプリンターを知って頂き、アイディアを形にするお手伝いが出来たらと思います。

しかし・・このような鎖帷子を昔の人はよく作ったな・・いや・・よく着ましたね!

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試作品を金属3Dプリンターで

金属3Dプリンターで現在どんなものを製作させていただいているかと申しますと、80%が試作品になります。まだまだ強度等の信頼性には欠けているということと、大量生産が出来ない事が要因です。

大量生産にはやはり金型を使う方が圧倒的に安く、そして早くできるので何もわざわざ金属3Dプリンターを使う必要はありません。強度の点から申し上げますと、実際の引張り強度や硬度は問題なく使って頂けるレベルですが、密度の安定さにはもう少し結果が必要です。今のところ強度的に問題があったとか・・割れたという事例は発生しておりませんが、実際に何万回・・何万時間という耐久試験をしておりませんのでそれらのデーターが揃えばもっと金属3Dプリンター品の信頼性が上がってくると思われます。しかしそれにはある程度の時間も要するので今はジッと耐えしのいでいます。

しかし、試作というレベルで言えば試作金型も必要なく、短期間に製品を造形できてしまうので開発サイクルの向上が見込めます。樹脂の3Dプリンターもそうですが試作という分野では3Dプリンターの活躍は飛躍的に伸びているはずです。

今まで樹脂の3Dプリンターを使っていたお客様は実は非常に多いです。形を見るのには樹脂で十分だからです。しかし、機械的な負荷をかける場合は樹脂の強度がないため壊れてしまったりする事もたびたび・・そんなお客様が金属3Dプリンターの活用を目指しているので造形ルール等は承知済み。あとは価格と納期ですね。

価格はやはり高い印象が強いですが、場合によっては金型コストのほうが高いので1個、2個であれば十分金属3Dプリンターで勝負できます。しかも納期は1週間。皆様ならどちらを選択されますか??

今後も試作業界には金属3Dプリンターの可能性が広がってきます。開発サイクルの短縮はグローバル競争の中で勝ち残る為の1つの方法なのかもしれませんね。

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3Dプリンターを使った金属造形品

弊社では毎日多くの金属造形品を製作しております。展示会などでは実際にお客様に金属造形品を手に取ってご覧頂いておりますが、遠いお客様でまだ見た事ない方も多くみえます。

弊社ではアルミニウム、チタン64、インコネル718、マルエージング鋼での造形をしておりますのでそれぞれのサンプル品の画像を見て頂きたいと思います。

アルミニウム造形品

S__2523138アルミニウムの造形は軽量化や鋳造の代替え等でお使い頂く場合が多くあります。

写真のようにラティス構造(トポロジー設計)を入れこんだ軽量化と剛性維持。または金型レスでの製作が出来るため開発期間の短縮などにも繋がります。

今一番話題の金属と思いますので、是非お気軽にお問い合わせ下さい。

 

インコネル造形品

インコネル造型インコネルは難削材の1つでして加工が非常に難しいと言われております。

工具費も馬鹿にならないですし、時間もかかります。そんな難削材を逆手にとって今まで出来なかった加工や複雑加工等を金属造形を使用する場合が増えております。

写真のようなパイプ形状であったり、ヒートシンクなどアイディアが簡単に形になるようになりました。

インコネルは耐熱鋼なので熱のかかる場所には最適な金属と言えます。

チタン造形品

IMG_1405チタンは軽量化や医療などで幅広くお使いになって頂いております。

通常金属の半分の比重で、生体材料としても注目を集めています。写真のようなインペラだったり、パイプであったり色々な形状で造形させて頂いております。

しかし、チタンは造形も一番難しく出来ないものもありますので、まずはご相談して頂ければ造形の可否などご連絡させて頂きます。

自動車産業、航空機産業、医療などでどうぞ!

マルエージング鋼造形品

図1マルエージング硬は鉄系の材料としてお使いになって頂いております。

金型製作や金属部品で使って頂いております。写真のように水管を入れて金型を製作するケースが多くあります。

金属3Dプリンターの中では一番造形しやすい金属です。また時効処理をすれば硬度もHRC53まで上がりますので色々使える材料だと思います。

価格も一番安いのでよく依頼のある金属となっています。

 

 

 

樹脂金型、金属3Dプリンター造形で自由に水管製作

最近のお問い合わせで一番多いのが樹脂金型への自由水管についてです。最近この金属3Dプリンターを使用した自由水管で大きな効果をあげている企業様が増えてきたからかもしれませんが、効果はショット数によって大きさが増減します。

小さな樹脂金型の場合入れ子も小さいので、金型自体は安く早く出来ます。それでいてショット数が多い樹脂部品製作をするならば大きな効果を得られます。

大きな樹脂金型の入れ子の場合は、金型制作費が高くなります。そこで弊社で提案させて頂いているのがハイブリッド造形という技術です。金属3Dプリンターでしか出来ない部分だけを盛る技術です。この場合金型のコストも下がります。そして上手く自由水管の設計ができれば大きな効果をもたらします。サイクルタイムの向上、歩留まり改善、品質向上など!

樹脂金型の作り方が今後大きく変わる時代に突入したような気を思わせるだけの問い合わせ件数ですので、その方向に向かうのだと予想しております。

日本の誇る樹脂金型技術に新たな技術導入により、圧倒的な品質向上で世界一を不動のものと出来る事でしょう。

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