金属3Dプリンター基礎知識

金属3Dプリンターのランニングコスト

これから金属3Dプリンターを導入しようと思っていらっしゃる企業様も多いと認識しております。

それには知っておかなければならない費用があります。それがランニングコストというものです。どのメーカーの金属3Dプリンターを購入しても一様にかかる費用だと思って頂いて結構です。

弊社でもそうなのですが、金属3Dプリンターは恒温室にする必要があります。一年中同じ気温で同じ湿度が望ましいです。機械自体の重量もないので温度変化には繊細で通常の工場に設置すると機械の歪みが起こりえます。また金属材料に湿度を持たせてしまうのは非常にまずい事なのでまずは恒温室の確保が一番になるのですが・・・

この恒温室が先ずもってエアコン代(電気代)がかかります。金属3Dプリンターのレーザーで使う電力よりも空調代の方が多くかかります。月に直すと・・約一台につき10万円ほどかかると思って頂いていいと思います。

次にかかるのが集塵機のフィルター代になります。金属3Dプリンターでは造形しながら集塵機で吸い込みを行っていますので、集塵機のフィルターが目詰まりしたら酸素濃度もあがりますし爆発の危険性も増してきますのでこま目に交換をする必要があります。造形時間にもよりますが、月に直すと約30万円かかります。

次に造形材質にもよりますが、アルゴンガスを使う造形を検討する場合は当然ガス代がかかってきます。バラ瓶のガスではすぐに無くなってしまうので液体アルゴンの方が良いと思いますが、月に約20万ほどかかります。

その他定期保守メンテナンス費用で月に30万円。交換部品、消耗品等で月に10万円ほど・・・

使う金属材料で月に300万ほど想定をすると良いでしょう。ベースプレートの加工もしなくてはいけませんのでそれらで月に5万円ほど。

そして見込んでおきたいのがレーザーの交換費用です。レーザーは約2年から3年で壊れるとされています。交換費用としては1700万ほどになるので3年で計算すれば月で約50万円ほど見込んで積み上げて行く事が懸命だと思います。

その他には専用キャドの更新費用などもかかりますので、単純に月に換算すれば約500万のランニングコストがかかるという事になります。

その他に償却費用も考えるので一台の購入でのランニングコストを計算するとかなりの費用がかかると思って頂く必要があります。

これらを考え、設備の検討をして行かなければならないでしょう。まだまだ色んな事が見えていない金属3Dプリンターなのでこのような情報を参考にして頂けるといいかと思います。

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