金属3Dプリンター基礎知識

金属3Dプリンター購入前に覚えておくと良い事

続々と金属3Dプリンターが売れているようですが、よく調べもしないで金属3Dプリンターを購入する事はお勧めしません。

金属3Dプリンターはメーカーによってコンセプトも違いますし、速度も品質も違います。

購入前にこの部分は最低全機種で見たほうが良いと思う箇所をまとめてみました。

金属3Dプリンターの造形スピード

バラバラに見ているとどのメーカーの金属3Dプリンターも同じに見えてしまいますが、実は違います。単純に積層厚みが違う場合もありますがレーザーの走行速度が違ったりレーザーの幅が違ったりしますので同じもの、例えば10mm×10mm×10mmのサイコロを色々なメーカーで作ってもらい、その造形時間を聞くと良いと思います。プリンターの価格が安くてもスピードが遅ければ逆に造形品が高くなる場合もありますし、高ければ早い訳でもないので基本的な部分として捉えて頂いたほうがいいと思います。

金属3Dプリンター内のガス置換速度

うっかり見落としがちな項目ですがかなり重要な部分です。金属3Dプリンターの造形チャンバー内は酸素を抜いて窒素やアルゴンガスに置換します。その時間もメーカーによって全く違います。当然早いに越した事はありませんのでメーカーに聞くと良いでしょう。早いもので20分、遅いもので1時間以上かかる金属3Dプリンターもあります。置換する時間が長いという事は万が一トラブルでプリンターが停まった時も同じだけ時間を要するので全く造形が進まないなんてことも聞きますので、是非重要項目に入れて下さい。

金属材料を敷くスピード

積層造形ということもあって積層回数が増えれば増えるほどこのスピードが効いてきます。遅くていい事なんて基本的にはないと思います。金属の種類によっては積層ピッチが細かくなるものもあるので注意して頂きたい。

金属造形密度

これが残念ながら目で見えるものではありません。顕微鏡等で見る必要が出てきますのでサンプル品を細かく刻んでみてもらう事をお勧め致します。公設試さんなどでも十分だと思います。メーカーによって密度もまちまちです。密度が出ていなければならない部品を造形するには重要な項目ですのでしっかり検査をしたほうが良いでしょう。

メーカー(代理店)のノウハウ

初めて金属3Dプリンターを触ると、わからない事ばかりが発生します。1つ1つの質問に対し明確な答えが出てこなければ全部自社で解決しなければなりません。せめて基本的な事は全部わかっているメーカーまたは代理店を選ばなければなりません。Q:こんな現象が起きているんだけど・・・ A:そのような現象はわかりません。 ですと不安です。企業でしなければならないノウハウの積み重ね以外のところでこのような問題は非常にロスになります。

メンテナンス要員

これだけ金属3Dプリンターが売れてくれば手薄になってくるのがメンテナンス要員です。金属3Dプリンターの場合半年に一回はメンテナンスに入りますので増えれば増えるほどメーカーや代理店さんのメンテナンス要員が必要ですが、そんな中突発の故障で対応頂けないところですと何日間も金属3Dプリンターを動かせなくなります。高い機械なので1秒でも長く稼働してくれなければ困ります。

 

以上気をつけるべき点を大まかにまとめてみましたが、実際にはまだまだ細かい部分があります。購入したがうまく動かせてない企業様も多くありますので、やりたい事をまず明確にしてそれに合わせて金属3Dプリンターを選ばれた方が良いと思います。

 

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