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金属3Dプリンター工場の環境について

金属3Dプリンターを設置する環境に付いてご質問を受けるケースが多くなっております。

工場見学に中々来られないお客様の為に本日は金属3Dプリンター造形工場の解説をさせて頂きます。

温度環境

金属3Dプリンターは温度環境においてはシビアな機械だと思っております。機械の重量もそんなに重くないですし一旦機械の変形がおこると造形物の精度にも影響を及ぼします。出来る事なら温度環境は一定にすることが望ましいと思います。弊社では365日23℃という設定下に機械を置いてあります。

湿度環境

温度に続いて湿度にも強く影響されるのが金属3Dプリンターです。弊社でも造形ルーム湿度は35%以内になる様にコントロールしております。たまにですがマシニング等の機械同様に工場に設置して造形している会社様もありますが、夏場になると湿度が急上昇し金属粉末に入り込み巣を作る原因になったり錆の原因になったりします。弊社ではその他に金属粉末の管理は湿度管理庫の中にいれ10%以下にコントロールしております。金属粉末の中に湿度が入り込むと簡単には除去できませんので、入る前の管理が大事になります。

振動管理

工場内に大きく振動する設備が近くにあると金属粉末が跳ねたり、均一に粉末を敷く事が出来ないかもしれません。大きな振動からはなるべく遠ざけ、基礎は縁を切るような工法にした方が良いと思います。0.03mm〜0.05mmしか金属粉末を撒かないので繊細に考えた方が良いでしょう。

機密管理

金属3Dプリンターで作る製品は機密事項にあふれています。自社で使う際もきっちり管理したいものです。データー管理はあたりまえですが工場内の管理も大切です。昨年3Dプリンターで拳銃を製作した事例もありましたよね。弊社も工場に入る際はSECOMカードが必要になりますし、工場内に入ると監視カメラで撮影が始まるくらい徹底しております。データーの流出、または危険物の作成など十分な管理をしたほうが良いでしょう。

またネット環境等もしっかり整えておかないと機密が漏れてします事もあります。重要なデーターが保存されてるPCはオフラインにするなども1つの手として使う必要がありますね。

工場内清掃

金属3Dプリンターで使用する金属粉末はひじょうに細かい粒径を使用しております。作業中に粉が舞ったりこぼれたりする事は日常茶飯事です。工場内は常に掃除をしておく必要があります。それは人体に影響する場合の事と、防爆という観点から必ず実施する項目です。工場内の隅等に金属粉末が溜まり、何らかの拍子に爆発してしまう事だってあります。こまめな清掃も金属3Dプリンターを使用する場合には必要です。

防火設備

先ほどもお話したように、防爆に関しての管理は重要です。万が一火災があり間違えて水をかけたりしますと逆に危険になります。防爆教育を受ける事は当然ですが、金属用消化器等の設置もしなくてはいけません。

 

以上注意しなければならない箇所を書いてみました。ただ単に金属3Dプリンターを買えばいいという訳ではなく設置環境や教育等についてもしっかりやらなくてはいけません。コンプライアンスを守りながら金属3Dプリンター造形をしたいですよね。データーの流出等はあとで大きな事になります。海外への図面送付などは絶対にやめた方が良いでしょう。

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