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金属3Dプリンターメーカー比較

金属3Dプリンターは既に何社かのメーカー様からリリースされておりますが、「金属3Dプリンター」と一言で片付けしまうのは少し違う気が致します。メーカーによってコンセプトも違えば、スピードや造形品質も違います。それらをここで比較する訳にはいきませんが、各メーカーの金属3Dプリンターについてお話をしてみたいと思います。

松浦機械製作所(http://www.matsuura.co.jp/japan/

松浦機械製作所丁度先日松浦機械製作所にお邪魔してきました。「LUMEX25」「LUMEX Avance-60」を見てきました。国内最大の金属3Dプリンター(粉末造型方式)がリリースされたばかりで注目度No1です。レーザーの出力も1000Wという事で今までの金属3Dプリンターの速度を大幅に向上できる仕様になっています。今まで金型を中心に考えてきましたが新機種のリリースに伴い、部品製作の方も視野に入れているようです。松浦機械製作所の金属3Dプリンターで問題だったのはサポート材を生成するソフトがなかった事です。今現状もCADで図面を引かなければいけないのですが、今後サポート材生成の方にも取りかかるとのお話も聞けましたので今後に注目です。

さて、先日見た感想から申し上げますと600角が造形できる金属3Dプリンターの粉を敷き詰める方式について、若干不安を覚えました。薄く均等に粉を敷き詰める「リコーティング」といわれる動作時にリコーターが付加に負けて暴れながら進んでいたからです。金属粉は暴れたリコーターの動きに合わせて波打っていました。考えてみれば当然の結果でリコーターは固体された片方のネジ?のみで支えられている為先端部には相当な付加がかかっているはずです。改善はされると思いますが不安が残りました。しかし、これだけ大きな金属3Dプリンターがあれば基本的には何がきても対応できそうなサイズです。サイズメリットが注目されるのは当然な事だと思います。

コンセプトレーザー(http://www.concept-laser.de/home.html

conceptlaserこのところ販売台数を劇的に伸ばしているといように聞いております。ラインナップも多いのですが先ほどの松浦機械製作所様より更に横幅造形サイズが大きくなっております。最大800×400×500です。残念ながら日本国内ではあまり見る事は出来ないですが、(地独)山口県産業技術センターにあるので色々お話が聞けるかと思います。以前コンセプトレーザー社の金属3Dプリンターを使っておられた方のお話を聞いていますが、材料開発には非常に向いている設備だそうです。汎用性も高く扱いやすい。この設備を使用して銅の造形もしておられていたので色々な事が出来る金属3Dプリンターなのだと思っています。

金属の焼結の仕方が独特で、ランダムにレーザーを走らせる方式です。それがどのように製品品質(応力)に関わってくるのかは残念ながら情報はありません。それらの比較が今後出来ると良いと思います。丁度とあるプロジェクトで(地独)山口県産業技術センターの方とお話が出来ましたので、弊社設備とコンセプトレーザーとの残留応力の違いを比較できるチャンスが出来そうです。

SLMソリューションズ(http://www.aichi-sangyo.co.jp/products/slm/SLM_500.html

SLM今、弊社が一番注目している金属3Dプリンターになります。何に注目しているかといいますと広い造形範囲はもちろんの事(500×280×325)ですが、その範囲に4っのレーザーが同時に動くという点です。今の金属3Dプリンターの技術では400Wレーザーの方が確立度合いからするとしっかりしております。それが4っ同時に動くなんて・・・素晴らしい。しかもレーザーの搭載は色々選べます。400W+1000Wも可能なので色々な事にチャレンジできそうです。ドイツの金属3Dプリンターのビューローの中にはこのSLMを採用しているところが多いので自由度とスピードに魅力があるのだと思います。

しかし・・パラメーターを構築するにはちょっと難しそうなイメージです。実際には触っていないので詳細はわかりませんがSLMを購入された企業様のお話では中々ご苦労されているとか・・上級者の金属3Dプリンターなのかもしれません。でも気になる1台である事には変わりありません。

3D Systems(http://cweb.canon.jp/3dsystems/lineup/px/

3DSystems昨年たくさん日本国内に設置された金属3Dプリンターの認識しております。弊社の協力企業さまでも使用しておりますが、細かい再現性ではNo1だと思います。特にエッジを必要とする造形品はどの金属3Dプリンターよりも優れています。その理由に金属粉末を敷き詰めた後、ローラーで圧力を加えながら金属粉末の隙間を無くしています。この動作がエッジを奇麗に作る秘訣なのだと思います。また人が金属粉末にあまり触れないようになっていてオートメーション化されています。ただ1つ難点があるとするならば・・・・酸素濃度を下げるまでに時間がかかる事です。構造上仕方のない事ですが・・

装置側のパラメータ設定がオープンであるため、お客さま独自の材料も使用可能になっています。セラミックまで出来てしまうというお話ですが・・パラメーターを教えて頂ける訳ではありません。とにかく独自で開発すべし!ということです。

ソディク(http://www.sodick.co.jp/product/tool/metal_3d_printer/

松浦機械製作所とよく似た構造を持つ金属3Dプリンターです。何回か見させていただきました。金型に特化した金属3Dプリンターになります。専用CADソフトが使いやすいと思います。

EOS(http://www.eos.info/en

eosint_m_280_1弊社が使用している金属3Dプリンターです。初心者に優しい固定パラメーターが搭載されているのが特徴です。お金はかかりますが固定パラメーターは非常に安心できます。世界シェアNo1との事です。使っている感想としては他の金属3Dプリンターを入れていないので詳細はわかりませんが、平均点が高い金属3Dプリンターだと思います。どの分野に強いではなく・・どの分野でもいける金属3Dプリンター。特化しているメーカーには負けるかもしれませんがオールラウンドで平均点以上がとれるイメージです。

問題は他社とは違う固定パラメーターですが・・更にお金をかければパラメーターを触れるようになりますので、新しい金属材料開発や多孔質体なども出来ます。随分まえから日本国内で販売されておりサービス体制が万全なのが嬉しいですね。

 

金属3Dプリンターはどれも同じではありません。価格比較、品質比較、ランニングコスト比較などは少なくともした方が良いです。何がしたい?という事を明確にすると自ずと選ぶ金属3Dプリンターは2機種くらいに絞られてきますので参考にして頂ければと思います。

 

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