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既存金属加工VS金属3Dプリンターどっちがいいの?

既存金属加工と金属3Dプリンターってどっちがいいの?

という話題が最近のぼりはじめています。まず・・何をもっていいのか?という定義がそれぞれなので一言で片付ける訳にはいきませんが、今の現状だけの話をしますと既存金属加工の方が良いと思います。それは先人達から技術を受け継ぎ「匠の技」といわれる日本の機械加工は世界最高峰だと思っているからです。1/1000mmという世界を見事に作ってしまう職人技にはただただ尊敬の念しかありません。

実は私も今の金属3Dプリンター事業をする前は、マシニング加工やフライス加工に携わってきました。NCプログラムを駆使して「モノを作る」という醍醐味は十分に理解していますし、その楽しさも知っています。だからかそわかる金属3Dプリンターの「うまみ」というのも同時に感じていますので、既存金属加工VS金属3Dプリンターというような比較するのはナンセンスであると思っています。

知っていますか?金属3Dプリンターはノウハウの塊

もともと3Dプリンターって若干軟弱なイメージがありますよね。機械加工の職人の方々と比べるとなんの知恵も工夫もいらなさそう・・誰でも簡単にモノづくりが出来てしまう。言葉は悪いですが「チャラい機械」ってイメージがピッタリでした。しかし、金属3Dプリンターの奥深さと難しさに今も悩み続けているのです。

金属3Dプリンターにノウハウ??そんなものあるか!と金属加工職人さん達に怒鳴られてしまいそうですが、意外や意外・・ノウハウの塊でした。既存金属加工も長い歴史の中で色々変わってきましたよね。ドライ加工からウエット加工に・・剛性切削から高速加工へ・・その都度きっと多くのノウハウを蓄積されて今に至る企業様はたくさんいらっしゃると思います。金属3Dプリンターではその一番初期段階にいるのかもしれません。今から金属3Dプリンターの歴史が始まり各企業様が努力をして改善をして既存金属加工に近い金属造形品が出来上がってくるのだと思います。これから歴史を積み重ね既存金属加工品に負けない造形品を作る事が私たちの使命でもありますのであたたかく?厳しくご指導頂ければと思います。

これらのことから、「どちらがいい?」というという論争が現状の状態では既存金属加工に軍配があがる理由なのです。

新産業を育てるのか破棄するのか

金属3Dプリンターという産業をこれから育てていくのか・・それとも破棄するかの未来予測はまだしっかり出来ていません。しかし、少なくとも欧米では数百台という規模で金属3Dプリンターを並べ、活躍されすでに新産業として基盤が出来始めています。日本ではまだ浸透すらしていない産業なのですが、このような新しい産業に対しての反応は冷ややかです。「どうせ強度が弱いんでしょ?」「精度悪いでしょ?」という否定から入る事の方が多いかもしれません。

モノづくりにおいて、コスト低減精度向上というのはもちろんこれからも大事なファクターなので現状通りを更に工夫していくべきですが、今後の技術継承が非常に困難になってきている現状も理解しながら何かしらの対応も必要になってきます。そこに金属3Dプリンターが入るか入らないのかはわかりませんが、モノづくりの1つの仕組み変革にはなると思います。破棄するよりも育てて欲しいと願いたいです。

まとめ

新しい技術と既存技術の融合はさらに新しい物を生み出す可能性を秘めています。欧米では、既存金属加工VS金属3Dプリンターというナンセンスな比較をするのではなく、新しい技術を活かして何をしていくのかを考え生産革命を起こそうと企んでいます。航空機、宇宙、医療、レース、という分野ではすでに金属3Dプリンターが活躍されていますし、自動車の試作開発部品の多くを金属3Dプリンターで製作しています。本当に生産革命がおきるのかどうかは別として、少なくとも日本でも可能性を模索しておかないと引き離されてしまうかもしれません。

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