変化?金属3Dプリンターの情勢

金属3Dプリンターの造形事業は世間も企業もひと段落・・・ってところでしょうか?

あれほど世間を騒がし、展示会に出れば人の群れ。

金属3Dプリンター技術が産業構造を変えてしまうとまでささやかれてきましたが、それらの話も一周して金属3Dプリンターの力量を皆様が理解した。という雰囲気に包まれています。 “変化?金属3Dプリンターの情勢” の続きを読む

海外ではさらに加速 金属3Dプリンター造形

欧州や米国を中心に、研究開発から自動車関連や航空・宇宙関連分野などでの部品製造用途まで採用が進みつつあります。

市場規模も2016年比で2022年には3倍になるとも予測されているそうです。

日本での金属3Dプリンターは設備台数の伸びはあるものの、マーケットの伸びは、とてつもなくゆっくりで慎重です。

世界の考え方と日本の考え方には大きな隔たりがあるのだと感じます。

しかし、3Dプリンタを活用して直接製造するノウハウは簡単なものではありません。

世界と日本の技術の差が1年、そしてまた1年と開いて行きます。

海外の事例ではGEではガスタービンで積層造形技術を活用した新たな部品を開発し続けていて、発電効率62.22%を上回ったそうです。

こういったひとつひとつの積み重ねの経験や知見が、技術の格差として現れています。

 

金属3Dプリンタは試作だけにとどまらず、製造にも使えるということをもっと皆様には知っていただけたらと思います。

生産現場で抱えているさまざまな課題(治具・型・最終部品)の解決にも、金属3Dプリンタが活用できるはずなのです。

 

金属3Dプリンター造形需要

ここ最近金属3Dプリンターの造形需要は伸びています。しかしまだマーケットとしてはそんな大きなものではありません。

むしろ需要よりビューローの数の方が先に増えていて小さなマーケットの奪い合いに発展しかねない状況です。

とはいえ、金属3Dプリンターを使っていかねば・・という雰囲気がじわじわと上がってくることを感じます。

それにはGEが発表した金属3Dプリンターメーカーの買収のニュースだったり、その他日本の大企業様の方針の中にチラホラ金属3Dプリンターの事に触れ始めてきたからなのかもしれません。確実にマーケットが広がり始めているのを肌で感じます。

しかし、ここにきて重大な問題が発覚してきました。それは同じ金属3Dプリンターを使っていてもビューローによって品質が違うということです。その理由の一つにはパラメーターが各ビューローによって異なっていたり、使用する金属粉末が違っていたり、使用環境が違っていたりということです。中でも一番困るのが各社パラメーターが違うということです。これではマーケットも使いたくても使えません。

今の現状に例えるなら鋼材を買ったら購入先によって品質が違うという事と同じです。我先に・・・と争うことが先走っていますが、○○協会という金属3Dプリンターに特化した公の機関などで大雑把な情報交換なども必要な時期に入ってきたのでは感じます。

一番困るのはお客様なので。

マーケットの確立も重要課題ではありますが、安定供給というのも供給先の務めであると感じる今日この頃であります。

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今こそ日本の金属3Dプリンターの結束が必要

このところ色々な情報が集まってきます。良い話も悪い話も入り交じっていますが、今最大の関心のあるニュースが届きました。

今後、日本の金属3Dプリンターマーケットに海外が進出してくるというお話です。

考えてみたら当たり前の話で、「EOS」も含めたくさんの海外メーカーの金属3Dプリンターが販売されていて、昨年の販売実績から見てもまるで日本に大きなマーケットがあるように写った事でしょう。

欧米では10台〜100台の金属3Dプリンターを保有する企業が(ビューロー)がいくつかあります。今現在それでお仕事をされている訳ですからビジネスモデルとして確立しています。しかも随分前からです。

弊社もそうですが、金属3Dプリンターを購入してから立ち上げまで多くの時間とお金が必要でした。いえ・・今もそれは進行中です。

それほど金属3Dプリンターでの造形は難しいという事なのです。

欧米では国の補助も十分にあったようで金属3Dプリンターを使いこなせるようになるまでに潤沢な資金を用意してくれていたようです。

そんな彼らが急激に購買台数を積み重ねる日本の市場を狙わない訳がありません。すぐにでもビジネスを始められるノウハウを持っています。

そんなニュースのある中、まだマーケットが確立していない金属3Dプリンター業界で結束もなしに海外勢と戦うのは非常に困難であると予想します。

今、弊社と協業、協力、情報交換していただける企業様は僅か5社。台数にして7台。

こんなちっぽけな組織では太刀打ちできないかもしれない。

今後の事も考え、5年先の事を皆様で話し合う必要がありそうです。

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