手遅れにならないうちに日本も積極的に行動に移す必要がある

手遅れにならないうちに日本も積極的に行動に移す必要がある

GEアディティブゼネラルマネージャーモハメッド・エテシャミ氏談

エテシャミ氏がこう話していてのはもう2年前。

あれから2年・・日本の金属3Dプリンター動向はどうなってのでしょうか?

私の独自調査によると金属3Dプリンターの販売台数は横ばいから少し落ちている状況。 “手遅れにならないうちに日本も積極的に行動に移す必要がある” の続きを読む

試作品を金属3Dプリンターで

金属3Dプリンターで現在どんなものを製作させていただいているかと申しますと、80%が試作品になります。まだまだ強度等の信頼性には欠けているということと、大量生産が出来ない事が要因です。

大量生産にはやはり金型を使う方が圧倒的に安く、そして早くできるので何もわざわざ金属3Dプリンターを使う必要はありません。強度の点から申し上げますと、実際の引張り強度や硬度は問題なく使って頂けるレベルですが、密度の安定さにはもう少し結果が必要です。今のところ強度的に問題があったとか・・割れたという事例は発生しておりませんが、実際に何万回・・何万時間という耐久試験をしておりませんのでそれらのデーターが揃えばもっと金属3Dプリンター品の信頼性が上がってくると思われます。しかしそれにはある程度の時間も要するので今はジッと耐えしのいでいます。

しかし、試作というレベルで言えば試作金型も必要なく、短期間に製品を造形できてしまうので開発サイクルの向上が見込めます。樹脂の3Dプリンターもそうですが試作という分野では3Dプリンターの活躍は飛躍的に伸びているはずです。

今まで樹脂の3Dプリンターを使っていたお客様は実は非常に多いです。形を見るのには樹脂で十分だからです。しかし、機械的な負荷をかける場合は樹脂の強度がないため壊れてしまったりする事もたびたび・・そんなお客様が金属3Dプリンターの活用を目指しているので造形ルール等は承知済み。あとは価格と納期ですね。

価格はやはり高い印象が強いですが、場合によっては金型コストのほうが高いので1個、2個であれば十分金属3Dプリンターで勝負できます。しかも納期は1週間。皆様ならどちらを選択されますか??

今後も試作業界には金属3Dプリンターの可能性が広がってきます。開発サイクルの短縮はグローバル競争の中で勝ち残る為の1つの方法なのかもしれませんね。

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3Dプリンターの表向きのブームは去ったが一枚めくると

3Dプリンターは一時期のマスコミの取り上げにより空前の大ブームになりましたが、最近では新聞でもテレビでもすっかり消えました。

しかし裏では沸々と本当に3Dプリンターが必要だと感じている方々が着目しております。特に金属3Dプリンターについては実感致します。

先日お邪魔した「機械要素技術展」でも「松浦機械製作所」「愛知産業(SLM)」の前には人だかりが出来ており近くで見る事すら出来ませんでした。

お問い合わせ頂く内容も以前と比べ金属造形に詳しくなっている方々からが多く、最初の説明はいらなくなってきていますし前向きにTRYする企業様が増えてきています。

また・・なぜか弊社にも金属3Dプリンターを売ってほしい等の依頼がきております。(売りませんが・・・)

一方で、購入は辞めた。でも造形はしたいのでビューローに任せる。との声も多く聞かれるようになってきました。理由の1つにノウハウが必要という事をどこかで見たり聞いたりしたのでしょう。

そして今。。新たな装置が続々とリリースされている事を思うと価格も時間の問題と思っていらっしゃる方もいて、今暫く設備投資はしない。安くなったら・・・と考えている事でしょう。

裏ではじわじわと金属3Dプリンターに注目が集まり始めている事は間違いありません。

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今こそ日本の金属3Dプリンターの結束が必要

このところ色々な情報が集まってきます。良い話も悪い話も入り交じっていますが、今最大の関心のあるニュースが届きました。

今後、日本の金属3Dプリンターマーケットに海外が進出してくるというお話です。

考えてみたら当たり前の話で、「EOS」も含めたくさんの海外メーカーの金属3Dプリンターが販売されていて、昨年の販売実績から見てもまるで日本に大きなマーケットがあるように写った事でしょう。

欧米では10台〜100台の金属3Dプリンターを保有する企業が(ビューロー)がいくつかあります。今現在それでお仕事をされている訳ですからビジネスモデルとして確立しています。しかも随分前からです。

弊社もそうですが、金属3Dプリンターを購入してから立ち上げまで多くの時間とお金が必要でした。いえ・・今もそれは進行中です。

それほど金属3Dプリンターでの造形は難しいという事なのです。

欧米では国の補助も十分にあったようで金属3Dプリンターを使いこなせるようになるまでに潤沢な資金を用意してくれていたようです。

そんな彼らが急激に購買台数を積み重ねる日本の市場を狙わない訳がありません。すぐにでもビジネスを始められるノウハウを持っています。

そんなニュースのある中、まだマーケットが確立していない金属3Dプリンター業界で結束もなしに海外勢と戦うのは非常に困難であると予想します。

今、弊社と協業、協力、情報交換していただける企業様は僅か5社。台数にして7台。

こんなちっぽけな組織では太刀打ちできないかもしれない。

今後の事も考え、5年先の事を皆様で話し合う必要がありそうです。

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高張力鋼板材、ホットスタンピングに金属3Dプリンター

自動車の車体軽量化のため、高張力鋼板材の活用が増えると予測されています。また、同時にプレス技術中心にした新たな技術開発が必要になってきています。

980MPa以上の超高張力鋼板材のプレス技術は中々大変と伺っています。そこで注目を集めたのがホットスタンピング法ですが量産を行う場合はたくさんの問題があるようですが、高張力鋼板の活用も避けて通れない開発テーマです。

まずは金型材料の改善や、鋼板自体の特製を変えるなどが考えられますが、材料メーカーを巻き込んだ動きとなるので自動車メーカー様等が行って行く事でしょう。欧州の自動車メーカーでは既に採用が広がっています。

熱間プレスはハイテン材を冷間プレスするよりも成形性が良く、プレス加工の難易度が低いこともメリットだが冷却法が中々上手くいかないようです。直接冷却法もあれば、金型の中に水冷管を通す方法もあります。

そこで、金属3Dプリンターの出番もあるのではないかと考えます。今現状のホットスタンピング法で水冷管はガンドリルで穴をあけるので形状にあった冷却が行えません。金属3Dプリンターならそれが可能になるのです。ただ1つ問題が・・・

弊社が保有する金属3Dプリンターも・・いえ日本に存在する3Dプリンターも造形範囲が大きくありません。なので金型を分割する必要が出てきてしまうのです。

それが価格的なデメリットになる可能性はありますが、事実、冷却時間が半分になったという実例があります。しかし、残念ながらまだ本採用にならないのはそれ以外の方法も模索しているからなのだと思います。もちろん色々な工法や技術向上を図るのは当たり前の事なので、気長に待ちますがホットスタンピング法の注目度が高い事から、1つの工法として成り立つ可能性もあるのかもしれないと感じます。

金属3Dプリンターの使い道・・・まだまだ考えれば出てくるのかもしれません。

ホットスタンピング